第4回京野菜検定の締切り間近


日本各地には様々なその土地ならではの食材がありますが、京都で生産される野菜は「京野菜」「京の伝統野菜」としてその名は全国的に知られブランド化しています。そんな京野菜の魅力や美味しさを再認識するための検定が京都で行われていますが、第4回の検定の締切りが12月15日に迫っています。
検定の詳しい内容は以下から。

■第4回 京野菜検定
この検定では、京野菜の歴史・文化などについてやや高度な知識レベルが求められ、4者択一方式及び穴埋め問題が計60問出題され80%以上の正解で合格できるようです。京野菜といえば万願寺とうがらしや壬生菜といったところは有名どころですが、まだまだ一般的に知られていない品目もたくさんあります。
以下は今回の検定に出題される京野菜44品目です。

  • 京の伝統野菜
    • ブランド指定
    • その他
      • 辛味だいこん
      • 青味だいこん
      • 時無だいこん
      • 桃山だいこん
      • 茎だいこん
      • 佐波賀だいこん
      • 松ヶ崎浮菜かぶ
      • 鶯菜
      • 佐波賀かぶ
      • すぐき菜
      • 大内かぶ
      • 舞鶴かぶ
      • もぎなす
      • 田中とうがらし
      • 畑菜
      • 京うど
      • 桂うり
      • 京みょうが
      • 柊野ささげ
      • じゅんさい
      • 京せり
      • 聖護院きゅうり
    • 現存しない絶滅種
      • 郡だいこん
      • 東寺かぶ
  • 京の伝統野菜に準ずるもの
  • 伝統野菜以外のもの
    • ブランド指定
      • 金時にんじん
      • やまのいも
      • 紫ずきん
      • 京こかぶ

なかには絶滅したものまで含まれています。そもそも京都は海から遠く昔から入手が難しかった魚介類の代わりに、地元の食材を使った寺社による精進料理が発達したために野菜の生産が根付いていましたが、栽培や収穫に手間がかかるため次第に農家に敬遠されるようになり、一部の品種が絶滅してしまいました。それはイカンということで京都府が1987年に「京の伝統野菜」として34種を選定し、近年再び注目されるようになったのです。現在は「京の伝統野菜」41品目、「ブランド京野菜」21品目、重複品目を含めた総品目は43品目に増えています。
京野菜は食味・食感に優れ、一般の野菜に比べ栄養が豊富なものが多いのが特徴です。検定を通じてその魅力を知ることで、レシピや食材選びの幅が広がるのではないでしょうか。