ハウスとヤマサから発売されたジュレタイプぽん酢 試食レビュー
今月に入ってハウス食品とヤマサ醤油から相次いでジュレタイプのポン酢が発売されました。
昨年、日経トレンディが発表した2010年のヒット商品の1位は、3D映画やスマートフォンを抑え、全国で大流行した"食べるラー油"だったのは記憶に新しいところです。
それに続けとばかりに全国各地で様々な新しい調味料が発売されていますが、大手2社が市場に投入したジュレタイプのぽん酢はどんなものか、早速購入して使い勝手や味を試してみました。
ハウス食品「のっけてジュレ ぽん酢」と、ヤマサ醤油「昆布ぽん酢 ジュレ」の試食レビューは以下から。
左がハウス食品の「のっけてジュレ ぽん酢」。185g入りで、セブンイレブンで238円(税込)で購入。
右がヤマサ醤油「昆布ぽん酢 ジュレ」。195g入りで、スーパーで218円(税込)で購入。
パッケージをあけるとこんな感じです。両方とも同じようフォルムの容器に入っています。
ハウスのほうには振らずにご使用くださいの注意書きがあります。
お皿にだしてみました。左がハウス食品の「のっけてジュレ ぽん酢」で、右がヤマサ醤油「昆布ぽん 酢ジュレ」。若干ですが右の「昆布ぽん酢ジュレ」のほうが色が濃いようです。
色以上に違いが見て取れたのはジェルの固さ具合です。こちらはハウスの「のっけてジュレ ぽん酢」ですが、少し水っぽくどろどろとした感じ。
一方、ヤマサの「昆布ぽん酢 ジュレ」のほうは原材料に"水あめ"や"寒天"が使用されているからでしょうか、コーヒーゼリーの様に固く、容器から出すときも少し力を入れて絞り出す感じです。
ハウスの「のっけてジュレ ぽん酢」と刻みネギを1:1で混ぜ合わせて豆腐にのせてみました。
こちらはヤマサ「昆布ぽん酢 ジュレ」。あきらかに盛り上がり具合が違います。
粘度の高いジェルが刻みネギをしっかりとホールドしているので、垂れることなく豆腐の上に留まっています。
ハウス「のっけてジュレ ぽん酢」を湯通しした豚肉の上に直接かけてみました。どろどろと流れ落ちる感じですが、和えるようなサラダにはこれぐらいの粘度のほうがいいかもしれません。
ヤマサ「昆布ぽん酢 ジュレ」を同様に豚肉の上にかけてみました。チューブから絞り出した形状のまま留まっています。
大根おろしとハウス「のっけてジュレ ぽん酢」を1:1で和えて餃子にかけてみました。
こちらはヤマサ「昆布ぽん酢 ジュレ」。ハウス「のっけてジュレ ぽん酢」と見た目はさほど変わりません。
ハウス「のっけてジュレ ぽん酢」は、ジュレの固さが緩いので、商品名で打ち出している"のっける”感はヤマサ「昆布ぽん酢 ジュレ」のほうに軍配あり。ただ、他の食材と絡めながらもぽん酢本来の瑞々しさが楽しめるのはこちら。味は、柚子の柑橘系のキリっとした爽やかな風味が広がります。
一方、ヤマサ「昆布ぽん酢 ジュレ」はその固さが特徴で、食材に混ざりにくく、垂れないので、料理を魅せるデコレーション的に使う勝手が良さそうです。味は、ハウスの「のっけてジュレ ぽん酢」ほど柑橘類の風味はなく、商品名にあるように昆布のまろやかな味です。
どちらの商品も共通して、通常のぽん酢よりまろやかな薄い味付けになっています。だからといって物足りなさは感じません。おそらくジェル状なので、通常の液状のぽん酢に比べ、無駄なく食べられるからかだと思います。ですので、量的に、使用感の割には減りが少なく感じました。
ぽん酢は、関東では販売されている種類も少なく、あまりメジャーな調味料ではないようですが、関西や西日本では調味に多様する傾向があるようで、少し大きなスーパーでは全国各地のぽん酢が商品棚一面に陳列されていたりします。
新食感と銘打ったジェルタイプのぽん酢ですが、メジャーな調味料として受け入れらるかは未知数です。